第1日第2試合 1回戦  福井商(福井)11vs9 桜美林(東京)

福井商が打撃戦を制する (1イニング2ホームランは大会タイ記録)
第1日第2試合 1回戦  福井商(福井)vs 桜美林(東京)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 計

福井商 1 1 2 2 0 0 0 0 5 11

桜美林 1 1 0 0 1 4 1 1 0 9

▽バッテリー(福井商) 中谷、村岡-岡本

▽バッテリー(桜美林) 高橋明、小林、岡本-大森

▽本塁打 杉田(高橋)天谷(高橋)

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九回表福井商2死満塁、南部(右)にタイムリーを打たれ、マウンド上でうなだれる小林   両チーム合わせて26安打の打撃戦を福井商が制した。3点を追う九回、無死一塁から代打・岸本の三塁打と伊藤の二塁打で1点差とし、敵失で同点。さらに1死満塁から、南部の左前打で再逆転に成功した。桜美林は六回に2番手・小林を投入した直後、5長短打を集め逆転したが、好投の小林が最後に捕まった。
 北野尚文・福井商監督の話 久しぶりにウチらしい粘り強さを出せた。3点リードされた九回は「ボールに集中して最後まであきらめるな」とだけ指示した。村岡があれだけ投げられるなら、もっと早く中谷から交代させるべきだった。次の試合まで間隔があるので、うまく調子を整えたい。


 桜美林・片桐幸宏監督 小林が好救援し、逆転につなげたが、九回は相手の打撃が素晴らしかった。小林は甲子園でいいおみやげを見つけたと思う。野球は入口と出口が難しい。
(毎日新聞2001年3月25日) 毎日新聞速報より

12年ぶりの1勝 春の快挙に興奮
 新世紀初のセンバツを、福井商は勝利で飾った。25日に開幕した第73回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、福井商は1回戦第2試合に登場、桜美林(東京)と対戦した。試合は激しい点の奪い合いとなったが、終始積極的な攻めを見せた福井商は9回、見事な集中打で逆転に成功、11―9で2回戦進出を決めた。センバツ10勝目となった12年ぶりの1勝。アルプス席を埋めた応援団は、春の快挙に興奮した。 【阪本麻記子】

 逆転を許し、迎えた最終回。三塁側アルプス席の女子生徒たちは、祈るような表情で打席を見つめていた。無死一塁。代打の岸本泰輔選手(3年)の打球が右翼手の頭上を深々と破り、一塁走者が一気に生還した。チアリーダーたちの赤と黄色のポンポンが大きく揺れる。反撃は鮮やかな適時三塁打で始まった。

 スタンドは総立ちだ。同点に追いつき、4番・南部巨宏選手(3年)が打席に向かう。「当然、逆転します」。ファン歴30年という福井市の会社員、花沢高寿さん(67)の期待を乗せて、南部選手が鋭く振り抜いた打球は左前に達し、ついに逆転。アルプス席には歓声や悲鳴が飛び交い、興奮はピークに達した。「長いこと福商の野球を見てきたが、こんなにうれしかったことはない」。花沢さんの顔に、白い歯がこぼれた。
   ◆
 昨夏の甲子園で味わった悔しさを取り返すかのように、福井商はよく打った。

 試合開始のサイレンが鳴り止まないうちから、1番の杉田匡平選手(3年)が三塁打。続く山本佳典選手(3年)の犠飛であっと言う間に先取点。ユニフォーム姿で部員らと声援を送っていた佐々木海太君(2年)は「予想以上の出来です」。

 四回には杉田、天谷宗一郎選手(3年)の、大会史上7回目となるアベックアーチまで飛び出した。杉田選手の父、雅治さん(42)は「入るとは思わなかった。うれしいですね」。天谷選手の父で野球部父母会会長の鉄雄さん(46)は「このまま早く校歌を聞きたいです」。
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 九回裏、最後の打者を抑えの村岡栄二投手(3年)が三振に打ち取ると、野球部後援会の生田昇一会長(67)は「福商、炎の野球の本領発揮と言うほかない」と感無量の様子。応援団らもお互いに抱き合ったり手をたたき合いながら、喜びを分かち合っていた。

 太鼓をたたきながら、メガホンでチームメートに声援を送っていた松本拓也君(3年)は「こんな素晴らしい試合を甲子園でできるなんて最高。この勢いに乗ったまま、2回戦も戦ってほしい」と話した。

 

毎日新聞速報より

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